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プチ楽曲分析

【プチ楽曲分析】≠ME『モブノデレラ』

楽曲情報

≠ME『モブノデレラ』

作詞:指原莉乃
作曲:関口颯太・杉山勝彦
編曲:杉山勝彦

2025年4月30日リリース。

プチ楽曲分析

ワンコーラス、セクションごとに聴いていきます。

イントロ

キーはG♭メジャー。

ピアノをリバースしたフレーズからスタート。コードにするとD♭ですね。

そこからメロディはストリングスで、2周目は右のエレキギターも加わります。そのタイミングでキックも入ってきて4つ打ちになりますが、スネアが付点8分のリズムを刻んでいるのが目立っていますね。

コードは「E♭m7→BM7→G♭/B♭→D♭sus4→D♭」で、sus4から最後のメジャーへは3拍目の途中でチェンジ。コード構成音的には最後のD♭のコードに入るまで、G♭の音がずっと鳴り続けるコード進行となっているのが印象的です。

イントロのメロディもG♭から始まっていて、うっすらチャイム(チューブラーベル)でもG♭がずっと鳴らされているのが分かります。

細かいですが1つポイントなのは、D♭のコードの部分でもG♭のチャイムの音が鳴り続けているところです。

単純に構成音だけで考えると明らかに不協和音ですが、特に違和感はないと思います。音域やオーケストレーションなどを考慮して、最終的に混ざって聞こえる音楽が気持ち悪くなければ問題ない、というのが分かるよい例だと思います。

Aメロ

主なドラムは4つ打ちのキックのみで、ビートが分かりやすいセクションです。1周目はベースも入っていませんね。

アコギとピアノもあまり目立たないバッキングで歌を目立たせていて、トラックはイントロとの緩急が分かりやすいです。

コードは前半4小節が「G♭→G♭→B→D♭sus4→D♭」、後半4小節が「G♭→B♭m→E♭m→B→D♭sus4→D♭→G♭」となり、ダイアトニックコードのシンプルな構成。「D♭sus4→D♭」の部分は、イントロと同じく3拍目の途中でのコードチェンジです。

2周目もコードは同じですが、ベースやストリングスなど楽器が増えるお決まりパターン。

イントロでも登場した、G♭をずっと鳴らしているチャイムが加わっていて、ここでもD♭のコードの部分であっても構わずG♭を鳴らし続けています。

ちなみにG♭メジャーキーなので1度の音は当然G♭、メロディでも下のG♭の音で終わるフレーズも多いですが、女声キーの楽曲としてはこの音は比較的低めですね。

最高音や、サビで頻出する高域などとの兼ね合い(そちらが高すぎると全体を下げざるを得ない)にもよりますが、これより低くなると大分苦しくなりそうです。歌唱力とキー設定の考え方も結構重要になってきます。

Bメロ

前半はスネアが頭拍、キックが3,4拍目の裏拍で鳴るリズムパターンとなり、よくあるものではありますが展開感がよく分かります。

コードは「Bsus2→D♭sus4→E♭m→B♭m」で、3度が目立つコードが少ないからか、なんとなく浮いているような、ふわふわした感じがする気がします。

後半はスネアの付点8分が目立つリズムで、これはイントロと同じ形です。サビの1小節目で登場するピアノのリバースも、イントロのさらに一番最初の小節の再現になっています。

一度聞いているものなので、知らず知らずのうちに耳馴染みがいい、というパターンですね。

後半のコードは「A♭m→G♭/B♭→B→D♭sus4→D♭」で、分かりやすくルートが上がっていく進行でサビへ盛り上げていっています。

少し世界が変わったような印象があったのですが、A♭mのコードが楽曲中で初めて出てくるからですね。サビへの助走として機能を果たしているBメロだと感じました。

サビ

サビに来て、キックとスネアのリズムパターンが少し複雑になります。

4つ打ちなどで分かりやすく踊りやすいサビになりがちなアイドルソングでは少し珍しいかもしれませんが、ドラムも含めて音数が増えた感じがサビの盛り上がりを演出しているとも言えそうです。

コードはイントロと同じですね。4小節の進行を4回繰り返していて、かなりシンプルです。

1番のサビの終わりの小節(2小節の間奏の1小節目)がG♭メジャー、トニックⅠのコードです。セクションの頭でこのしっかり解決するコードが出てくるのはAメロ振りになっていることもあり、かなり落ち着いた印象を与えていると思います。

メロディの最高音はE♭で、これは比較的高めです。これ以上全体のキーを上げるのも難しそうなので、Aメロの最低音が低かったのも納得ですね。

最後に

≠ME『モブノデレラ』をワンコーラス、細かく聴いていきました。

「モブ」と「シンデレラ」が合わさったんだろうな、とは思いましたが、「物語の最後に報われるシンデレラとは違い、決して主人公にはなれないその他大勢の役名の無い“モブ”として生きている私、そして誰もが持つ孤独感や絶望」を表しているんだそう。指原P節を感じますね。

楽曲も、乃木坂46などで分かる人には分かる「杉山勝彦サウンド」で、共作曲と編曲を担当されています。ちなみに共作曲のもう一方は高校3年生17歳の方だそう。

歌詞からもサウンドからも世界観を感じとれる作品だったと思います!

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